【TOKIWADAIRA YOUTH!活動報告】多文化共生×アートワークショップを開催しました!
こんにちは!松戸市とともにSDGsの普及啓発や調査研究に取り組んでいる㈱ミライノラボの学生研究員・東京大学大学院総合文化研究科修士1年の鈴木里奈です。
私達TOKIWADAIRA YOUTH!は、9月29日(日)と10月20日(日)に常盤平団地内「望のひろば」にて多文化共生×アートワークショップを開催しました!
これは令和4年度に開催された「まつどSDGsフォーラム」において松戸市内の学生が発表した、Z世代が提案する持続可能なまちづくりのアクションプランの1つである「アートを通じた外国人住民と日本人住民の交流イベント」を実現するべく行った活動です。昨年度にもこのアクションプランを実現するための活動を行っていたのですが、今年度は昨年度の反省点も活かしてブラッシュアップした内容となっています。
今回の記事では、昨年度のものから変化した点とその経緯、そして開催当日の様子を皆様にお伝えしていければと思います。
〜昨年度開催のワークショップの内容についてはこちらをご覧ください〜
1.昨年度から変化した点と準備記録
先述したように、私達TOKIWADAIRA YOUTH!は昨年度にも多文化共生×アートワークショップ「古着でオリジナルフラッグづくり!〜アートで広がる常盤平の輪〜」を常盤平団地内「望のひろば」で開催していました。その際にも多数の方に参加いただきましたが、さらに多くの方に参加していただくこと、そして参加者同士の交流をさらに活発にすることが今年度の目標となっていました。
まず、1つ目の目標を達成するためにワークショップのタイトルを「古着でオリジナルタペストリーづくり!~アートで広がる常盤平の輪~」へ変更しました。これは、「フラッグ」という言葉が人によってはマイナスイメージを与える場合もあるかもしれないという考えから変更したものです。より多くの方に良い印象を抱いていただけるようにすることが、参加率の向上につながると考えました!
さらに、2つ目の目標を達成するために作品が完成した後に感想や作品に込めた思いなどを共有し合う時間を設けました。昨年度は作品づくりに夢中になり過ぎて、あまり他の参加者と話せないという状況が生まれてしまったので、最後に落ち着いて話す時間をつくることで対応しようと考えました。また、つくった作品を自分の言葉で語るという体験もアートの一部ではないかという考えもあり、新しくこの時間を取り入れることにしました。
このような試行錯誤をしながらワークショップの準備は着々と進められました。今回のワークショップに向けて、古着は千葉市を拠点に活動するNPO法人「西千葉・学生支援 Food Aid in Nishichiba」(旧 西千葉もってけ市)から、貰い手のないさまざまな素材やデザインの古着をダンボール2箱分ほど譲っていただきました。
タペストリーは、参加者がそれらの古着から好きなものを選び、はさみで17cm四方のベースとなる布を切り出し、その上に好きな形に切った布をボンドで貼っていきます。そして最終的には、参加者それぞれが作った17cm四方の布をさらに大きな布に貼り合わせます。
これは、小中学生が作業しやすく、見た目にも映えるものをどのようにしたら作れるかということを、事前に学生の間で話し合って工夫をしました。
次は当日の様子についてお話します!
~準備記録について詳しくはこちらもご覧ください~
~NPO法人西千葉・学生支援 Food Aid in Nishichiba」(旧 西千葉もってけ市)についてより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください~
2.9月29日(日)開催回の様子@望のひろば
今年度の第1回多文化共生×アートワークショップは、9月29日(日)に常盤平団地内の望のひろばで開催しました。常盤平団地自治会さんにご協力いただき、椅子やテーブル、テントなどをひろばに準備して屋外で実施することができました。
この日参加してくれたのは、幼稚園の年長さんから中学1年生までの子ども達8人と80代の方1人の計9人で、運営側の大学生が10人いたこともあり、非常ににぎやかな雰囲気でワークショップを開催することができました!
参加者の中には、昨年度から引き続き参加してくれた方がいたり、逆に活動の様子を見て当日に飛び入り参加してくれた方がいたりして、様々な方法でこのワークショップを知って遊びに来てくださいました。
昨年度に開催したワークショップでは、小さなお子さんと一緒に参加して、ご家族で作業している方が多かったのですが、今回は小学生以上の参加者がほとんどだったため、自然と子ども達だけの空間が生まれていました。
初めのうちはやはり皆さん緊張していて、なかなかお互いに話すことができていませんでした。しかし、作業に入る前に自己紹介を行い、同じ学年や学校であることが分かると自然と緊張がほぐれていっている様子でした。
特に、今回のワークショップには日本出身の方以外にフィリピン、中国、パキスタンにルーツのある方もそれぞれ参加してくださり、非常にグローバルな環境となっていました。そのおかげか、「これ何て読むの?」などお互いの名前の呼び方についても会話が生まれていました。
自己紹介をし終えると、いよいよ作業に入りました。まずはタペストリーに使用する布選びからですが、用意した古着の中で全員気に入ったものがあったらしく、すぐに決まっていました。今回は特にズボンの布が人気で、形の特性もあるからか、正方形に切るのが少し難しかったようですが、それぞれが工夫をこらしてお手本と同じ土台に仕上げていたのには感動を覚えました!
作業中は、運営側の大学生達との会話も通して、各々のイメージを膨らませながらどんどんハサミを進めていました。
そんな様子を見て、たまたま望のひろばにTOKIWALK(トキウォーク)をしに訪れていた女性の方が興味を持ってくださり、そのまま参加までしてくださいました!
当初は「何も分からずに参加した」とのことでしたが、布を選ぶとすぐに作業に入られていて、最終的にはワンピースの文様を一つ一つ切り抜き、お花のように見立てた素敵なタペストリーを作られていました。作業の合間には、子ども達に「昔はどんな子どもだったの?」などの質問をされて、それに答えてあげるなどの会話も楽しまれていました。
~TOKIWALK(トキウォーク)について詳しくはこちらをご覧ください~
参加者それぞれのタペストリーづくりが終わった後、大きなフェルト台紙にパッチワークのように貼り付け、1つの作品として完成させました!そして、最後に完成したパッチワーク作品を囲んで感想や作品に込めた思いなどを共有し合いました。
共有された思いの一部を紹介すると、「ハートやお花のモチーフが好きでそれを沢山集めた」、「敢えてポケットの部分を残して実用的な作品にしたかった」といったお話がありました。作った作品への思いを共有する時間を通して、お互いの話に気軽にコメントしたり、こちらが用意していたお菓子を分け合ったりするまで、参加者同士が仲良くなった様子が見ることができ、とても嬉しく感じました。昨年度のワークショップ以上に、多文化・多世代交流が実現できたことと実感しています。
3.10月20日(日)開催回の様子@望のひろば
第2回多文化共生×アートワークショップは、9月と同じく常盤平団地内の望のひろばで、10月20日(日)に開催されました。同日に団地内の金ケ作公園で自治会主催の運動会が開催されており、参加予定の子ども達もそちらに参加していたため、終わってからワークショップに遊びに来てくれました。
9月開催に引き続き、フィリピンにルーツのある兄弟が参加してくれたほか、中国出身の小学生兄弟が今回初めて参加してくれました。前回と同じく自己紹介から始まりましたが、初参加の2人は緊張していたのか、かなりシャイな様子でした。しかし、その後の作業には全員すぐに取り掛かっていて、お母さんの手を借りながら思い思いのデザインに仕上げていました。
今回も4人の作品を合わせて1つの作品に仕上げました。その際にどことなく彼らの作品に共通する部分があるのを感じたのですが、その答えは感想を共有する時間で明らかになりました。
なんと、それぞれの兄弟のお兄ちゃん達は『星や宇宙』をイメージした作品を、弟達は『顔』をイメージした作品を作っていたのです!このようにたまたま同じようなモチーフが合わさって調和のある作品が生まれた時、その偶然に参加者同士で顔を見合わせて笑いあっていました。その様子を見て、言葉が通じなくてもアートで心を通わせることができるのだと改めて実感し、アートの凄さに驚かされました。
先述したように今回の参加者は少しシャイでしたが、自己紹介を通じてお互いの名前を知ることができました。親子で話しながら手を動かすという今回の体験もまた大切な交流の1つであると考えているので、実施できてよかったと思っています。家族の新しい思い出づくりの場になれていたら嬉しいです。
【SDGsクリスマスイルミネーションイベント開催のお知らせ】
12月21日(土)の17時から20時にかけて「SDGsクリスマスイルミネーションイベント」を常盤平団地内望のひろばで開催します!ぜひ気軽にお越しください!
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