松戸市でSDGsに取り組む企業に学生がインタビューをしました!(協力:ekus株式会社)
こんにちは! 松戸市とともにSDGsの普及啓発や調査研究に取り組んでいる㈱ミライノラボの学生研究員です。
今回は、「まつどSDGsキャラバンメンバーシップ制度」に登録されているekus株式会社の代表、舍川大輔さんに学生メンバーがインタビューした内容をお送りします!
TOKIWADAIRA YOUTH!に所属している以下の4名でインタビューをしました!
縣(千葉大学文学部3年)
川崎(千葉商科大学政策情報学部1年)
杉田(明治大学国際日本学部4年)
藤井(聖徳大学人間栄養学部2年)
〜ekus株式会社とは〜
松戸市に拠点を置き、大豆ミート製品の開発・製造・販売やフードコンサルタントなどの事業を手掛ける会社です。詳しくはHPをご覧ください!
1.会社の事業について
まず、会社設立の経緯や事業についてお聞きしました。
縣
まず最初に、ekus株式会社様の事業についてのご紹介をお願いいたします。
舍川さん
元々僕は料理人なのですが、料理の根幹の部分に興味が出てきたタイミングで、新規事業に取り組んでいる会社に転職する機会がありました。起業前に勤めていた会社なのですが、“美味しく安全に食べられる食をお客様に提供したい”という経営方針があり、取引先の大豆ミートを取り扱っている企業と合同でプラントベース惣菜の開発や研究などもしていました。その会社の退職を機に今まで培ってきた経験を活かしたいな、と思って会社を自分で設立しました。
縣
様々な経験を積んだことが、今のSDGsを推進する会社に繋がっていると感じましたが、そもそもekus株式会社を松戸に設立した理由はありますか。
舍川さん
妻の実家が松戸市にあるというのが一つと、息子が松戸市のサッカーボランティアチームに所属して育てて頂いた松戸市に何か貢献できれば良いな、という想いから松戸市に会社を設立しました。松戸市はSDGsを推進に力を入れていることが設立してからわかったので、「まつどSDGsキャラバンメンバーシップ」に登録しました。
藤井
ホームページのキャッチコピーに「素材をいかす 想いをいかす」と書かれていますが具体的にどのようなことが示されていますか。
舍川さん
この社名は息子が考えてくれたのですが、自分の名前のローマ字の逆読みなのです。また、素材を活かしながらお客様の想いに寄り添った商品作りができないか、という考えから「素材をいかす 想いをいかす」というキャッチコピーが生まれました。
川崎
ekus株式会社で使用されている大豆はどこで生産されているものですか。また、なぜそこの大豆を使用しようと考えましたか。
舍川さん
インドやアメリカの遺伝子組み換えではない粉末の大豆を加工している知人の会社が名古屋にありまして、そこで大豆ミートにしたものを自分の会社に仕入れて加工して提供しています。
藤井
さまざまな人の健康を支えるためにメニュー開発の点で力を入れたことは何ですか。
舍川さん
今現在、会社の事業としてヴィーガンや28品目アレルギーに対応した商品を開発していて、そのような商品をお客様に提供していけたら良いな、と考えています。
また、ドキュメンタリー映画などを通して動物性食品を多く摂取した際に起こる健康や環境への悪影響について、より多くの人に知ってもらえるきっかけとなれば良いと考えています。
2.「まつどSDGsキャラバンメンバーシップ宣言書」の内容について
次に、「まつどSDGsキャラバンメンバーシップ制度」に登録した際に作成する、「まつどSDGsキャラバンメンバーシップ宣言書」の内容から質問しました。
縣
現在取り組んでいることとして、「製造所兼、事務所に太陽光パネルおよびエネファームを設置し、自家発電を利用している」とありますが、どのぐらいの割合を再生可能エネルギーで賄えているのですか。
舍川さん
具体的には難しいのですが3分の1程度は賄えていると思います。
縣
もともと製造所や事務所を作られる際に再生可能エネルギーを取り入れたいという思いはあったのですか。
舍川さん
そうですね。私より妻のほうがその辺は力を入れています。
川崎
「持続可能な食品サイクルと家畜から排出される CO2 の削減を目指し、大豆ミートを通して地球温暖化を減らす取り組みを行っている」とありますが、具体的な取り組みの例を教えてください。
舍川さん
自分でプラントベースや大豆ミートを使って何がSDGsに役立つかを考えて商品を作っていきました。地球温暖化について一人一人ができることを考えると、大豆ミートは手軽に手に入れて食べることができるので、環境を守るのに役立たせることが少しでも推進できるのではないかと思って開発しました。大企業ではないので小さなことから始めています。
縣
目指す方向として、「SDGs推進に取り組む他企業や地域の様々な団体、学校等と連携し、持続可能な社会づくりを進めます」とありますが、今後、どのような団体と連携していきたいですか。また以前に行ったものはありますか。
舎川さん
豊島区の某施設にあるカフェのメニューや香取市のレストランなどで連携をしていますが、現在のところ、知り合いの企業や前職の時に繋がった人を中心に連携しています。今後は同じ方向性を持った団体と協力していきたいと思っています。また大学などでは学食などを通して若年層への理解も進めていけたら良いと考えています。
杉田
具体的に取り組みたいこととして、「女性をはじめ、様々な人が働きやすい職場づくりを進めます」とありますが、どのような工夫をしていますか。また、今後どのような職場づくりを進めていきたいですか。
舎川さん
まだ小さな会社なので従業員が少ないのですが、これからスタッフが必要になった場合には女性の意見を取り入れ、リーダーなどにも選任していきたいと考えています。また若い人の意見も同様に積極的に取り入れていきたいと思います。
3.SDGsの取り組みについて
最後に、SDGsの取り組み全般について聞きました。
杉田
代表の舍川さんはホテルや領事館の料理人をされていたとのことですが、食に関する事業の中でもSDGsに関する事業に携わろうと考えられたきっかけは何ですか。
舍川さん
料理人として食に関わる仕事を長年やってきたので、食を通して人のためになることがしたいと考えていました。以前に「マクガバンの報告」という本を読んだことがきっかけでSDGsやプラントベースについて知り、SDGsに関する事業を考えるようになりました。環境や地球に負荷をかけずに、人々が健康でいられるような商品を開発しようという思いで事業に取り組んでいます。
藤井
ekus株式会社はまつどSDGsキャラバンメンバーシップに登録されましたが、これをどのようにPRしていきたいですか。
舍川さん
PRを1人で実施するのは難しいので、松戸市を中心に、他の団体と一緒に協力してPRしていきたいです。
縣
松戸市では、まつどSDGsキャラバンメンバーシップを広める活動としてどのようなことを実施されていますか。
松戸市 SDGs推進担当室
松戸市では、松戸市に関わりながらSDGsを推進する活動を行う企業の社名とその活動内容について、市のホームページ上で公開しています。他にも、企業・団体向けのセミナーや交流会を開催して、メンバーシップ会員同士の連携や、SDGsに関する事業を始めるきっかけを提供しています。
藤井
メンバーシップのPRについてお話を伺っていますが、舍川さんがZ世代と一緒にSDGsについてPRするとしたらどのようなことができると思いますか?
舍川さん
例えば大学の学祭など学生が多く集まる場で、食品を提供したり、松戸市のSDGsメンバーシップに登録していることをアピールしたりするといったことができると思います。
杉田
SDGsの目標達成に向けた活動でZ世代に向けて特に発信したい取り組みは何ですか。
舍川さん
地球温暖化が進んでいるので、私たちの世代よりさらに後の時代を生きていく人はより苦労することになると思います。そのため、事業を通して、Z世代の一人一人が地球環境に対して何ができるかを考えるきっかけを提供できるような取り組みを発信していきたいです。
川崎
一人一人が環境について考えるようにしていきたいとのことですが、環境に配慮した食べ物を活用するにあたって個人でもできる取り組みはありますか。
舍川さん
なるべく動物性食品の消費を抑えて、植物性食品を多くとってみるように意識することが重要だと思います。動物性食品を摂取しすぎると、歳を重ねたときに身体に影響してしまうので、プラントベースを中心とした食生活を心がけた方がよいでしょう。
川崎
スーパーなど身近な場所で手に入るおすすめのプラントベース商品はありますか?
舍川さん
野菜です。他にも、日本には身近に発酵食品がありますね。
縣
最近、大豆を使って肉のような食感を再現した食品などを見かけますが、胃がもたれる感じはないのでしょうか?
舍川さん
試食と研究で1日中大豆ミートの唐揚げを食べたことがありました。胃がもたれるだろうなと思っていたら、次の日全く胃がもたれなくて驚きました。
藤井
スーパーの食品表示など、食品を提供する際の安全性の面ではどのようなことに気をつけていますか?
舍川さん
添加物に気を付けています。ホテルやヴィーガンレストランといった取引先に提供する際には、なるべく体に悪いものが蓄積するような添加物は入れないようにしています。
「まつどSDGsキャラバンメンバーシップ制度」に登録されているekus株式会社の代表、舍川大輔さんにインタビューをした内容でした!プラントベース(植物性食材)を中心とした食生活について興味を持ちました!皆さんも食の観点からSDGsについて考えてみてください!
〇ekus株式会社
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