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【SDGs窓口連携】キラッキラ 異才!発信プロジェクト~常識にとらわれない独創的な感性の世界へ~
こんにちは! 松戸市役所政策推進課SDGs推進担当室です。
早いもので今年度も残り数か月になりました。寒い日も続きますが、みなさま暖かく過ごされていますでしょうか。
★この記事では、松戸市に令和5年1月に設置された「まつどSDGs×産学官民連携 事業提案窓口」(以下、「事業提案窓口」)に申請された提案をもとに実現した、連携事業等について紹介しています。
事業提案窓口の詳細については、本記事の最後にある市HPリンク先も併せてご覧ください。
常識にとらわれない独創的な感性の世界へ【キラッキラ 異才!発信プロジェクト】とは?
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【キラッキラ 異才!発信プロジェクト】とは、福祉施設に通う利用者の方々が描く多彩な「アート」と「商業デザイン」を融合させることで、元のイラストの世界観やぬくもりを活かしながら、独自のプロモーションを展開させるという㈱アキハマ・ブレーンズ・コミュニティーのプロジェクトです。
このプロジェクトは、㈱アキハマ・ブレーンズ・コミュニティーが障がい者支援福祉施設と事業協定書を締結し、障がい者支援福祉施設の利用者の方々にイラスト料をお支払いし、イラスト原案を製作してもらうことを通じて、SDGsの目標8「働きがいも 経済成長も」につながる「誰もが人間らしく生産的な仕事ができる社会」の実現へ向けた取り組みとして、2024年9月に事業提案窓口へご提案いただきました。
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今回の提案では、アートを描くキャンバスとして現在改装工事中の松戸駅周辺の仮囲い(白いパーテーション)を活用する内容があったことから、松戸市が政策推進課を担当課として、JR松戸駅及び㈱アトレ松戸店に提案内容を展開し、連携を打診したところ、快いお返事をいただくことができました。
なお、㈱アキハマ・ブレーンズ・コミュニティー及び㈱アトレ松戸店はともにSDGsの達成に向けて積極的に取り組まれている「まつどSDGsキャラバンメンバーシップ」の登録企業でもあります。
~まつどSDGsキャラバンメンバーシップについては下記リンク先もご覧ください~
また、今回のプロジェクトには千葉県内4か所の障がい者支援福祉施設の利用者の方々に原画作家としてご協力いただきました!
多機能型事業所ごぶごぶ
就労継続支援B型事業所トレッセ鎌ケ谷
就労継続支援A型事業所みらいず北小金
就労継続支援B型事業所ゆあぽーと
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松戸駅周辺の仮囲いを彩る異彩アートが公開!
アートテーマやベースカラー等の打合せを重ね、2025年1月、ついに仮囲いアートが公開されました!
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JR松戸駅の仮囲いアートのテーマは「松戸」。松戸市ゆかりの農産物や観光名所がちりばめられています。
ベースカラーには華やかで目を引く橙色を採用し、ポイントにSDGsカラーが取り入れられています。
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アトレ松戸店の仮囲いアートのテーマは「アトレ松戸」。アトレ松戸に入っているショップをアートに落とし込み、「ちょっとよりみち」したくなるようなデザインになっています。ベースカラーにはアトレチューリップレッドが採用されています。
市担当者も公開日にそれぞれのアートを見に行きましたが、一つ一つのイラストに個性があり、それまで素通りしていただけだった通路や駅の周辺が、思わずじっと見入ってしまうような、楽しいアートに彩られていました! 近くを通りかかった際には、ぜひ足を止めてじっくりと見てみてください!
※各展示終了期間は工事の進捗状況により未定です。
SDGsの理念を通じて、地域の社会課題の解決へ貢献していく
本プロジェクトについて、提案者である㈱アキハマ・ブレーンズ・コミュニティー代表の高安さまにお話をお伺いしました。
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――本プロジェクトはどういったきっかけではじめられたのですか
「真っ白な仮囲いをキャンバスに見立て、一面に『キラッキラ異才発信プロジェクト』のアートを展開してみたい」。そんな想いが、この提案の出発点でした。
実は、私は以前、松戸市障害福祉課の就労支援部会の委員を数年務めていたことがあり、障がいのある方の工賃向上や企業の法定雇用率の達成を支援するために、会議に参加しておりました。その中で、「新たなスキームや取り組みが必要ではないか」と考えるようになり、弊社の仕事を通じてお役に立てる可能性を模索していました。
そんな折、事業協定書を締結している原画パートナー「みらいず北小金」さんとの会話の中で、「個性あふれるイラストをアート作品として発信し、多くの人に届けたい」というアイデアが生まれました。この取り組みが福祉施設の利用者さんの自己実現や社会参画につながると確信し、本プロジェクトを立ち上げました。
そこで、松戸駅周辺の仮囲いを「SDGs のPR と支援のためのスペース」として活用できないかと、「まつどSDGs× 産学官民連携 事業提案窓口」に提案しました。
この企画は、「松戸駅周辺の景観を華やかにし、SDGs の取り組みを周知する機会にもなる」と評価され、アトレ松戸店様やJR 松戸駅様にもご協力いただくことができました。
こうして、多くの方々の支えのもと、夢のようなコラボレーションが実現したのです。
――本プロジェクトは、仮囲いアート以外ではどのような展開がありますか
本プロジェクトは、まだ始まったばかりですが、おかげさまで多方面への展開が順調に進んでいます。
① 松戸新田天満宮「御朱印」の頒布
上本郷駅から徒歩 7 分の松戸新田天満宮にて、弊社が企画した異才アートを取り入れた「御朱印(書き置き)」を頒布しています。温かみのある絵柄や色彩にこだわったデザインが好評で、定期的に新作を発表。日本各地からお越しいただいています。
② 「キャンバスプリントアート」の販売
アート作品として「キャンバスプリントアート」を販売中です。 松戸観光案内所様では、JR 松戸駅の仮囲いアートをアレンジしたデザインを取り扱っていただいています。また、東横 INN 千葉新鎌ヶ谷駅前様の 20 室に、オリジナルデザインの「キャンバスプリントアート」を採用いただきました。
③ 新京成バス許諾グッズへのアート採用
新京成バス様の許諾を得て、バスや運転手、乗客をモチーフにしたイラストを「リングノート」にデザイン。「ぐっと温かみが増した!」とご好評をいただき、イベント販売では特に人気の高い商品となっています。松戸観光案内所様や、セブンイレブン新京成 ST 各店舗でも販売中です。(※在庫状況は各店舗にてご確認ください。)
今後も「個性あふれる異才」をより身近に感じていただけるような企画を展開してまいります。様々な企業様から応援いただけたら嬉しく存じます。
また、本プロジェクトについて、仮囲いでの実施を許可いただいた、株式会社アトレ松戸店のご担当者さまにもお話をお聞きしました。
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――今回本連携プロジェクトをお受けいただいた決め手は何でしたか
2027年秋まで続く松戸駅周辺の再開発工事に伴い、日々仮囲いが増えてきておりますが、そんな中でも松戸在住の方々より松戸駅がどう変化するのかとても楽しみにしているという話を度々お聞きします。しかし2027年はまだまだ先の話…それまでの期間、駅、アトレ館内を通行される方が、少しでもこの状況を楽しんでもらえるような案を模索していた際に本プロジェクトをご提案いただきました。
昨年10月に行った「楽器をつくってみんなで松戸音楽隊-身の回りにあるモノで楽しもう!-」のイベントをきっかけに、「まつどSDGsキャラバンメンバーシップ制度」に登録したアトレ松戸としてはとても興味深いプロジェクトであった為、是非一緒に取り組みさせていただきたいと思い参画させていただきました。
――実際にプロジェクトが始まってみて、反響等はありますか
1月中旬、駅の改良工事に伴い、3階のメイン通り「こもれびウォーク」の4店舗がクローズし一部寂しさを感じておりましたが、仮囲いを抜けた先に目を引くアートが施され、館内が華やかになったと感じます。またご通行されている方が、アートの前で足を止め、見てくださっている姿も度々見受けられていますし、アトレ松戸公式インスタグラムにて本プロジェクトについて投稿した際も2,000名を超える方に閲覧いただき関心度の高さを実感しております。
仮囲いアートを通して、本プロジェクトを知るきっかけとなる場を提供出来たことは大変光栄に思いますし、福祉施設の方々が描かれたイラストはとてもユニークで可愛らしいので、是非楽しんでいただけたら幸いです。
アトレ松戸としては、ワクチン支援に繋がるペットボトルキャップ回収の呼びかけや衣料リサイクル培養土を使用した植物の栽培、松戸駅周辺のSDGsに関するイベント等の情報発信を予定しております。街全体で盛り上げて行く為の一助となり、SDGs未来都市である松戸市を応援していく存在となれるよう活動してまいります。
同じく、本プロジェクトについて、仮囲いでの実施を許可いただいた、JR松戸駅のご担当者さまにもお話をお聞きしました。
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――今回本連携プロジェクトをお受けいただいた決め手は何でしたか
現在、松戸駅は2027年の新たな駅開業に向けた改良工事中のため、駅コンコースや東西デッキ等のいたるところに工事用仮囲いが設置されている状況です。
そのため、仮囲いを活用いただくことで、殺風景で普段は素通りしてしまう通路やデッキが、つい足を止めてしまいたくなる場所になることで、駅を利用されるお客さまに楽しんでいただけるものと思い、松戸駅といたしましても是非お願いしたく企画に賛同いたしました。
――実際にプロジェクトが始まってみて、反響等はありますか
西口デッキ上の「松戸」をテーマにしたアート作品は、松戸市ゆかりの名所や名産品がちりばめられている作品のため、通るたびに楽しい気分になります。実際に、足を止めてじっくりと眺めている方、楽しそうに指をさしながら見ている親子連れの方など見かけました。
官民で連携してつないでいくSDGs達成への道
本プロジェクトは、㈱アキハマ・ブレーンズ・コミュニティーより、SDGs17目標のうち「8 働きがいも 経済成長も」の達成に寄与するものとしてご提案いただきました。
「まつどSDGs×産学官民連携 事業提案窓口」では、この他にも松戸市のSDGs達成に向けた提案や地域課題の解決となるような提案を、企業や団体等の皆さまから随時受け付けていますので、ぜひご提案ください!