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【SDGs連携事業】松戸の梨の剪定枝を活用した環境配慮型ボールペンを製作しました

こんにちは! 松戸市役所政策推進課市政総合研究室です。
この記事では、松戸市に令和5年1月に設置された「まつどSDGs×産学官民連携 事業提案窓口」に来た民間事業者の提案から実現した、連携事業について紹介します。

まつどSDGs×産学官民連携 事業提案窓口とは?

令和4年5月、内閣府によって「SDGs未来都市」及び「自治体SDGsモデル事業」に選定された松戸市は、その選定の元となった「松戸市SDGs未来都市計画(令和4年8月策定)」において、自律的好循環の形成へ向けた制度構築の一つとして「SDGs×産学官民連携担当窓口の明確化」を掲げていました。
その記載に基づき、令和5年1月に設置したのが「まつどSDGs×産学官民携 事業提案窓口」です。

松戸市役所新館5階に打ち合わせスペースも設置しました

開設してまもなく、凸版印刷株式会社様より、次のご提案をいただきました。

異なる素材を自在に混合して新しいプラスチックを生み出す フリーブレンド工法

プラスチックは、石油から合成され、生活用品から機械部品まで幅広く利用される素材です。通常の製造工程では、異素材配合の生産が安定せず、樹脂以外の素材の配合に限界がありました。
しかし、今回凸版印刷株式会社にご提案いただいたフリーブレンド工法を用いると、工場廃材等を含め、多様な素材との配合が可能になります。
この工法を用いることで、通常プラスチック素材のみで構成されていた品物についても、本来捨てられてしまうだけだった有機素材等を主原料にすることができ、使用プラスチック量を減らした地球にやさしい素材の品物となるのです。

フリーブレンド工法のご紹介

まつどの梨と、剪定枝。

“二十世紀梨”発祥の地として知られる松戸市には数多くの梨園があり、8月には市内の観光梨園で完熟梨の販売・もぎ取りも行っています。

そんな梨園ですが、収穫の際には年間70トン以上の剪定枝が出て、その処理には1kgあたり約25円の費用が掛かっています。
そこで今回、当市窓口にいただいた事業提案を元に、梨の剪定枝を活用した環境配慮型のボールペンを作成しました。

ほのかに焙煎の香りがするペンが出来上がりました!

もっと知ってほしい、松戸市とSDGsのこと。


今回は試作品として、約50kgの剪定枝から1,000本のボールペンを製作しました。今後は、このボールペンをSDGs関連ブースに置いたり、SDGs関連事業への参画者へ配布したりすることで、松戸市の梨園のことや、松戸市がSDGsに取り組んでいることをPRしていく予定です。
また、この試作品に端を発する形で、剪定枝の廃棄量の削減と新たな付加価値の創出による循環型社会の実現を目指していきます。
「まつどSDGs×産学官民連携 事業提案窓口」には、この他にも様々なご提案をいただいています。その全てを実現できるわけではありませんが、市と連携してSDGsに取り組みたいと考えている事業者の方、大学・研究機関の方等からの提案について受け付けていますので、みなさまぜひご提案ください!