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子どもの貧困に立ち向かう 松戸市の新しい子ども食堂『こどみらマルシェ』

こんにちは! 松戸市とともにSDGsの普及啓発や調査研究に取り組んでいる(株)ミライノラボの学生研究員・聖徳大学人間栄養学科3年の村瀬未由有です。
 
2回目の投稿は六高台にあります、一般社団法人 子供プラス未来の理事長、尾崎秀子さんへ『こどみらマルシェ』の取り組みについて取材させていただきました!

今回、こどみらマルシェへの取り組みについて取材させていただいた理由としては、大学での授業を通して日本の食品ロスの現状を知り、食品ロスに対しての取り組みをされている一般社団法人 子供プラス未来の「こどみらマルシェ」という取り組みに興味を持ったからです。
  
こどみらマルシェとは一般社団法人 子供プラス未来の事業の一つで、ひとり親などの生活困窮家庭に、個人・企業から提供された食品やお菓子、飲み物を提供する取り組みです。食品ロスの削減と子育て世代応援をもとに子供の貧困をなくす新しい形の取り組みです。
 
”子どもの貧困”と聞くと日本ではあまり馴染みがなく、海外で起こっていることのように思いますが、日本でも13.5%もの子供(18歳未満)が相対的貧困状態にあると平成30年の厚生労働省の調査でわかっています。(2019年 国民生活基礎調査の概況より)

また、貧困というと食べ物が満足に食べられないということを想像しますが、それだけではなく、レジャーや習い事といった体験不足も問題のひとつだと尾崎さんはお話されていました。
  
そこで、一般社団法人子供プラス未来の理事長である尾崎秀子さんは、土曜日に松戸市六高台にてひとり親世帯を含む18才以下の子供がいる世帯に無料で食品等を配布する、『こどみらマルシェ』の活動を開始されました。
そこでは、お正月にはお節、節分には恵方巻き、クリスマスにはケーキなど、子供たちが季節のイベントにもふれられるよう、色々な企業から食品等を寄付していただき、様々な形で食品ロスを削減しています。

寄付される食品の一例

取材の際、尾崎さんは「子どもたちが身も心も豊かになることを目的としているため、SDGsと言うととてもすごいことをしている様だけど、企業の方から寄付していただいたものを皆さんにお配りする仲介としてやらせてもらっているんです。」とおっしゃっていました。

こどみらマルシェの様子(六高台にて)

また、一般社団法人 子供プラス未来は、こどみらマルシェだけではなく、「こどみらツアー」といった活動もされており、障害をお持ちのお子さんにも様々な体験をして欲しいと言う願いから、ボランティアを集い一緒にテーマパークへ同行したり、富士山への登山なども体験できるよう体制を整えています。

こどみら筑波山ツアーの様子
こどみらディズニーツアー

おわりに

貧困と言われると日本には縁のない言葉の様に感じますが、実際には満足とはいえない生活を送っているお子さんがいることは事実です。
環境的にそういったことを相談がしづらかったり、周りの人が気づくことができていないことも現状だと思います。
取材を通じて、そんな格差が少しでも無くなるべく、この様な活動がたくさんの企業や地域の住民に伝わり、より多くの支援ができると必然的にSDGsの活動も広まっていくと感じた機会になりました。