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【TOKIWADAIRA YOUTH!】これまでの活動の振り返りと今年度の展望について

こんにちは! 松戸市とともにSDGsの普及啓発や調査研究に取り組んでいる㈱ミライノラボの学生研究員です。
今年度最初の記事として、わたしたちの活動の中心となる4つのアクションプラン、「若者の居場所づくり」「多文化共生×アート」「足元イルミネーション」「TOKIWALK」におけるこれまでの活動の振り返りと今年度の展望について、それぞれの活動に参加するメンバーから詳しく説明します!

~令和4年度開催の「まつどSDGsフォーラム」で発表したアクションプランの全体像についてはこちらをご覧ください~


若者の居場所づくり

令和4年度に開催した「まつどSDGsフォーラム」で学生が発表したアクションプラン7の中で、「自然の中で多世代の交流拠点があるまち常盤平」という理想が掲げられました。その実現のため、“常盤平団地の自然を生かして地域に若者が集まれる場所をZ世代自身がつくる学生団体”として、令和5年度に「TOKIWADAIRA YOUTH!」を設立しました。

TOKIWADAIRA YOUTH!のロゴ

設立後、Z世代が常盤平のまちに関心を持ち、集まれる居場所づくりを目指し、月に1回学生ミーティング「Meetup」の開催をしてきました。Meetupは金ヶ作公園やしょうぶ公園、常盤平市民センターなどで行い、メンバーのやりたいことや、今後の活動などについてディスカッションをしてきました。Meetupには、所属の垣根をこえて、大学生を中心としたZ世代が多く参加し、時には高校生も参加していました。

昨年度のMeetupの様子

今年度は、より多くのZ世代が参加し活発にアクションを起こせるように、毎月のMeetupのテーマをあらかじめ決めて、関心を持つ層に訴求できるようにしたり、地域にお住まいの方々や団体として活動されている方々との関わりを持てるような仕掛けを作ったりしていく予定です。

また、他のプロジェクトとも連携し、全体を通じて常盤平のまちにZ世代がいい影響を与えられるような活動を支援していきます。
(文責:ミライノラボ研究員・平野)

多文化共生×アート

「アクションプラン」を検討する際に行ったインタビューにおいて、常盤平団地には多数の外国人住民の方が暮らしていて、日本人住民、外国人住民どちらにも交流したいと考えている人がいるものの、団地内で交流する機会があまりなく、互いに理解し合う「共生」というよりは互いに干渉し合わない「共存」状態にあるということが、常盤平の課題として見えてきました。

ここから、日本人住民と外国人住民が互いに「交流」する機会がないことに着目し、それに対して間文化主義の考え方やアートに馴染みの深い常盤平団地のポテンシャルを踏まえて、交流のきっかけ作りとしての「アートを通じた交流イベント」を行うことを提案しました。住民同士で協働し1つの成果物を作成したい、そして誰もが楽しめるのは、「言語」のいらないアートを通じた作品づくりではないかと考えたからです。

発表したアクションプランを元に、昨年度は実際にアートワークショップを開催しました。タイトルは「古着でオリジナルフラッグづくり!~アートで広がる常盤平の輪~」というもので、古着を使用したオリジナルフラッグづくりを行った後、最終的に完成したフラッグを万国旗のようにつなげて1つの作品にするという内容でした。参加者の方々は文化的背景の違いを超えて、仲良く交流することができ、最後にはお互いの名前を覚えて帰っていかれました!

心地よい気候の中、参加者同士交流しながらオリジナルフラッグをつくりました!和気あいあいとした雰囲気でした。
完成したオリジナルフラッグをつなげて一つの作品に!笑顔で記念撮影もしました。

 昨年度の活動を踏まえて、今年度は同じ趣旨ではありますが、内容を変えたアートワークショップを複数回行う予定です。そして、今年度は常盤平団地の象徴となるような作品づくりを行うことを目標にしています。また、昨年度より多くの方々にアートワークショップに参加していただくことも目標にしています。そのための広報活動も随時行っていきますので、興味のある方はぜひ一度遊びに来てください!
(文責:東京大学大学院修士1年・鈴木)

足元イルミネーション

常盤平は緑のあるまちづくりがとても進んでいる地域です。歩いていると、緑がとても多く、空気が澄んでいると感じることがよくあります。
しかし、それに伴う課題もあります。緑が豊かな分、木々の枝葉が太陽の光をさえぎってしまい、足元が薄暗くなること、またその緑を形成している街路樹の根が地下で隆起することで歩道に凸凹が生まれ、つまずく危険性があることです。

このことを踏まえて、私たちが考えたアクションプランが「足元イルミネーション」です。目的としては、緑の豊かさは維持しつつ、夜も明るく保つことです。特に、歩道の凸凹を見つけやすくするために足元付近に電飾を多く設置します。

発表したアクションプランを元に、令和5年3月に常盤平団地内「望のひろば」でイルミネーションイベントを実施しました。電飾の電源については、太陽光発電を利用した再生可能エネルギーを使用し、環境に配慮したイベント作りにも心がけました。また、この日には千葉大学が所有する「エコキャビン」という、自立電源を搭載し、移動カフェを展開することが可能な車両を稼働させ、来場者の方々に対し無料でコーヒーを提供しました。そして来場者の方々にアンケートにご協力いただき、貴重なご意見を伺うことが出来ました。その中には、「これからも続けて欲しい」などの意見の他にも、「宣伝をもっとして欲しい」などのご指摘も頂きました。

今年3月に開催したイルミネーションイベントの様子
エコキャビンでコーヒーを提供しました。

今年度の展望としては、そのようなアンケートのご意見を踏まえつつ、実証実験とその振り返りを積み重ね、課題を見つけ出し、ブラッシュアップしていきたいと考えています。
(文責:千葉大学3年・縣)

TOKIWALK

TOKIWALKとは、常盤平団地エリアにおいて松戸市が千葉大学予防医学センター及びUR都市機構とともに連携して展開している健康ウォーキングプログラムです。常盤平団地内外のあちこちに設置されたチェックポイントに記載のQRコードをスマートフォンで読み取ることで参加でき、常盤平のみどりを感じながら巡っていただけるウォークラリープログラムです。

令和5年度の具体的な取り組みとしては、全3回のイベントが開催され、常盤平の皆様と一緒に実際に街を歩き、1回目と2回目のイベントでは新たなサイン及びウォーキングルートを参加者で検討しました。3回目のイベントではそれらを踏まえて新たに設置されたサイン(チェックポイント)を巡りました。

アクションプラン3「歩きたくなる健康なまち@常盤平団地」においても、「暮らしているだけで誰もが健康になれるまち」を理想として掲げています。TOKIWADAIRA YOUTH!ではTOKIWALKの取組みを地域に広げていくサポーターとして、各回のイベントの運営に携わりました。中学生から大人まで、常盤平の様々な方々とお話をし、皆様との関係を深めると共に皆様の生の声をお聞きすることができる、貴重な機会になりました。

1、2回目のイベントでは、常盤平の魅力的なスポットを選びました。
写真の金ケ作公園は後に正式にチェックポイントに追加されました。
3回目のイベントでは、パワーアップしたTOKIWALKを実際に歩いて体験しました。

令和6年度の展望については、TOKIWALKとTOKIWADAIRA YOUTH!の連携を深め、お互いの活動を活気づけていきたいと考えています。具体的には、TOKIWALKに参加していただいた皆様にもTOKIWADAIRA YOUTH!が行うアートやMeetup等のイベントにも参加していただけるように、お互いのイベントの案内や告知を強化していきます。
(文責:千葉大学4年・笠井)

終わりに

最後までご覧いただきありがとうございます。
今年度も4つのアクションプランの中で掲げた理想を目指して、様々なイベントを開催する予定です!
また、昨年度も開催した「松戸市内の大学生によるまつどSDGsフォーラム」も開催する予定です!
それぞれ、皆さんのご参加を心からお待ちしています!

Meetupへ参加希望の方は㈱ミライノラボのメールアドレス(sdgs#mirainorabo.co.jp)へご連絡ください。
TOKIWADAIRA YOUTH!の各SNS(X,Instagram)のDMからも連絡可能です。